※Embassy Suites San Fransisco

10階まで総吹き抜けの大きなロビーにあるアトリウムのようなガラス天井から差込む光が、ホテルロビーを流れる川に反射する

僕が民泊をはじめた理由は、10歳だった子どもの頃の記憶まで遡る

小学生の時、親の駐在で住んでいたアメリカで旅行でよく泊まっていた”Embassy Suites”

日本にはないが、いまでも強烈に覚えている、
・広い吹き抜けのロビー
・建物の中を流れる川
・その巨大なロビーを見下ろす全面ガラス張りのエレベーター
・そして全部屋がスイートルームだったこと(Embassy Suitesは全室スイートというのがウリ)

大人となった今泊まったら正直、当時ほどの強烈な印象は残らないと思うが、未だに鮮明に覚えているくらい当時は子供心ながら、エレベーターを降りる時に見える巨大なロビー空間、流れる水の音、そのホテルはただ寝る場所ではなく、ロビーから旅が始まり非日常に入っていく感覚を持っていた

部屋に戻っても、このホテルでは「必ずスイートルームに泊まれる」という安心感とワクワク、まだ旅の延長にいるようなスイートルームの広さと快適さ

あの記憶が、僕の中で「宿泊体験」の原型になっている

大人になってからホテルに泊まるたびに思うこと

一方で、大人になってからホテルに泊まるたびに思うこともあった

ホテルは基本的に、どこも綺麗、清潔で、整っていて、安心できる
これは本当にすごいこと

でも、同時に「特徴がない」「ワクワク感がない」と感じていた

どの都市に行っても、同じような部屋、同じような机、同じようなベッド、同じような景色…

もちろん便利

でも、記憶には残念ながら一切残らない

ここ10年で泊まったホテルは数百くらいだろうか…

忙しいビジネスマンとして広く世界を渡り歩いても、子供のころ抱いていた、宿泊施設での「ワクワク感」を感じさせてくれる宿泊施設は驚くほど少なかった

旅先で何年もあとに思い出すのは、必ずしも高級だった場所ではない
バルコニーから見えた街。
夜、語りあったロビーラウンジ。
なぜか覚えている階段。
そこにしかない空気。

「高級ブランドホテル」は増えたが、どれも最近は「金融商品化している」と感じることが多い

綺麗で整っている・・・がワクワク感は感じない

ホテルには提供できない唯一無二の物件

※開発中の物件の横にある川

その自分自身の体験から僕は、

「ホテルには提供できない唯一無二の物件をいつか作れたら面白い」と思っていた

ホテルのように綺麗であることは大前提

でも、それだけでは足りない

・泊まった人の記憶に深く残る場所
・誰かに話したくなる場所
・写真を撮りたくなる場所

そこに泊まった時間そのものが、旅の記憶の一部になる場所

それができるのが、民泊・スモールホテルだと思っている

民泊は、単に空いている部屋を貸すビジネスではない 家、街、土地、オーナーの想い、運営者の総力が合わさって、ひとつの体験を作る仕事

物件ごとに個性が違うからこそ、うまく作ればホテルにはない価値を出せる

改めて原点に立ち戻りたい

いま、Adventierraは全国で150件以上の民泊に関わるようになった

数が増えたからこそ、改めて原点に立ち戻りたい…

今こそ、最初に感じたあの「ワクワクする」気持ちを、本気で形にするタイミングなのではないかと

運用件数を増やすだけなら、もっと機械的にできる

でも僕がやりたいのは、それだけではない

市場に求められる収益性や運用品質を満たしながら、それぞれの物件に「泊まる理由」を作っていきたい

綺麗なだけではなく、記憶に残る。

便利なだけではなく、語りたくなる。

宿泊するだけではなく、その街や建物を好きになる。

「今まで見たことがない!」

そんな非日常を感じれる唯一無二の民泊を、もっと増やしていきたいと思っている

Adventierraの造るホテル

これから不定期で月に1-2回、僕がホテル・民泊を通じて見てきたこと、いま市場で求められていること、そしてAdventierraがどんな宿を作っていきたいのかを書いていこうと思う

僕自身がなぜこの仕事に惹かれたのか なぜホテルではなく民泊に可能性を感じているのか?
そして、これからどんな宿泊体験を作っていきたいのか

そのストーリーを、ここから少しずつ残していく

チーム、現場、準備中の内容、またこれから展開する方向性などを話していければと思う

次回はホテルをやりたいと思った「もう一つの原体験」を書いてこうと思う

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